良いと思っていた社風が弱点に。

この事態を打開するために導入した考課者研修。

執行役員人事部長 永坂順二様

当社は「正直品質」を謳っているくらい、商品もサービスも、会社も正直である事をモットーとしています。社員も、よく言えばとても正直で素直。しかし、創業者の下でトップダウンで動いてきた体質は、いつの間にか社員たちに自分自身で考えることを忘れさせてしまったようです。

創業者の引退により、カリスマがいなくなると、各々が主体的に動けず、売り上げも右肩下がりで経営危機に陥りました。この状況を見かねた創業者が再び第一線に復帰し、様々な変革を断行したんです。すると、「社員にモチベーションが感じられない」、「人が育っていない」という問題が如実に浮かび上がりました。

この事態を打開するために行った変革の一つが人事評価の問題です。部署によって独自の評価ルールが存在したり、きちんと面談やフィードバックが実施されていなかったり。従業員の間にも「隣の部署は甘いのにうちは厳しい」「一方的でどのように評価されているのかわからない」という不満や疑問がかなりありました。要は、評価基準が部署によって、評価する人によって、バラバラだったんです。

より透明性と公平性のあるものにするために、私たち人事部は、いろいろな制度の改革を提案しました。しかし、仕組みだけを作っても、それを運用しなくては意味がありません。そこで、社員の意識を変えて、評価に対する理解・意識・スキルの向上を促していくために、フライングカラーズ(株)さんにご協力いただき、「考課者研修」を行うことになりました。

当社に特化した、完全オーダーメイドの研修プログラム

前人事企画課課長 遠藤理央様

森山先生の研修は、一方的に手法を提供して終わるという、よくあるセミナーとは全く違います。生徒と向き合い、受講者の声に耳を傾ける、徹底的な現場目線であることが特徴です。

そもそも評価とはどういうものか、という基本的なところからスタートし、毎回アンケートを取り、受講者が何に悩み、何を求めているのかによって内容を決めていくというものでした。

基本はグループワークで、一つの課題に対して、どのような方法があるか、とことん“考えさせる”というスタイルです。

例えば、ディスカッションで「失敗をしたとしても、チャレンジをしたのであれば、それは評価すべき」と考える人もいれば、「チャレンジをしても結果が出なかったのだから、評価には当たらない」という考えの人もいて、それは非常に考えさせられました。

先生によく話していただいたのは「評価は人材育成のツール」だということです。評価の目的は人を育てることであり、管理ではありません。一方的に話すのではなく、常に対話を意識する必要があります。目の前にいる部下の言葉遣いや表情を見ながら、しっかりと向き合っていくために、どうすればいいのか等、細かいところも教えていただきました。この研修を通して、受講者の意識が確実に変わったと思います。

ここまで完全に当社に特化した、すべてオーダーメイドのプログラムは、フライングカラーズ(株)さんならでは。他社ではここまできめ細かくカスタマイズはできなかったでしょう。

とことん考えさせられる研修。導入後に確かな気づきが変化をもたらした 

これまで、他の部門がどのように評価しているかを聞く機会はありませんでしたから、部門をまたいでのグループセッションは、皆それぞれに“気づき”をもたらしたのではないでしょうか。

以前は、評価に対するフィードバックがメールだけ、ひどい場合はフィードバックすらないというケースも耳にしたものです。それが2〜3年経つと、考課者は皆、一方的に評価をするのではなく、部下の話を聞くようになりました。

このことを顕著に表しているな、と思うのは、人事評価の面談の時期になると、休憩室の談話スペースが埋まるようになったんです。どのテーブルも、すべて面談のための上司と部下でぎっしりという光景も、今では決して珍しいことではありません。

評価する側の社員は「評価をするということは、責任の伴う大変なこと」という自覚を持つようになったと思います。また評価される側も、自分ではできていると思っていても、上司と会話をすることで「あ、ここができていなかったな」と気づくようになり、社員のモチベーションも上がりました。

自分自身の将来を考えて働くための、全従業員を対象にしたキャリアカウンセリング 

考課者研修を3年半ほど続けてきて、人事評価の運用については満足のいく成果を上げてきたと思います。一区切りということで人事部の手を離れ、社内の教育部門であるファンケル大学に引き継ぎました。

そして今、私たちは、従業員のキャリア支援に力を入れていて、フライングカラーズ(株)さんには、全従業員を対象に、社外の立場からのキャリアカウンセリングをお願いしています。

キャリアカウンセリングを通じて、従業員一人ひとりが、きちんと自分の将来のキャリアを考えることで自ら成長し、さらには組織の成長をもたらすことを期待しています。実際、社員の成長はもちろんのこと、加えて離職防止やメンタル不全になる前のケアなどにも、一定の効果をあげていると評価しています。

カウンセリングは、職場環境や人間関係など、デリケートな部分に触れることもあります。社内とは関係のない第3者がカウンセリングを行うことで、安心して相談できる一因となっているようです。

今後もmbl研修をはじめ、当社にマッチするシーンでタッグを組んでいきたい 

また、現在は本社の社員だけでなく、直営店舗のスタッフに対しても考課者研修を実施中です。現場サイドからも、ぜひ、本社と同じような考課者研修をやって欲しいというリクエストが出るほどで、次は関連会社での導入を予定しています。

フライングカラーズ(株)さんとは、もう5年のおつきあいになります。ここまでお付き合いを続けていけるのは、当社のことをよくご理解いただき、当社も確実に良い方向へと変わっていっているという実感があるからでしょう。他にもいろいろなカリキュラムやツールをお持ちなので、今後もご提案をいただきながら、当社にマッチするものを積極的に取り組んでいければいいですね。